花を育てる楽しみのひとつとして、「香りの良さ」があると思います。
私はとにかくいい香りの花が好きで、あれこれと集めては季節ごとに楽しんでいたり……。
今回はその中でも、「夜だけ香る」という、珍しい性質を持った花を紹介したいと思います。
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その名も”夜香木”と呼ばれる花で、原産地は西インド諸島だそう。別名ナイトジャスミンともいいますが、本来のジャスミンがモクセイ科なのに対して、夜香木はナス科なので、ジャスミンとはまったく別物といっていいでしょう。
ちなみにナイトジャスミンの花はこんな感じ。
結構地味ですよね(笑)。咲いているのもわかりにくいくらい、控えめな印象です。
でもこの花が数輪咲いているだけで、夜になると周囲がびっくりするくらい良い香りに包まれるんです。
その香りはリンゴのような、甘さと爽やかさを併せ持ったもので、とても癒されます。
玄関に一鉢あるだけで、我が家は家中良い香りに包まれました。
初夏から10月くらいまで花が咲き続けてくれるので、長い期間香りを楽しめるも嬉しいポイントです。
ナイトジャスミンは高温多湿が好き
さてこの夜香木、熱帯地方原産だけあって、高温多湿が大好き。日本の夏にもめっぽう強いです。
多湿に弱いハーブなどを育てていると、夏の管理いらずに感動するほど……。
繁殖力も旺盛なので、鉢植えだと毎年植え替えが必要なくらい根がしっかり張ります。
その反面、冬の寒さが苦手なところがあります。
5度を下回ると落葉し、霜などで枯れていなければ翌春また芽吹いてきますが、寒い地域で育てるなら、鉢植えにして冬は室内管理がいいでしょう。
暖地ではマルチングをするなどしておけば、地植えでも冬越しできるそうです。
とはいえ心配な方は、念のために挿し木で別の株を作っておくのがいいと思います。
挿し木はとても簡単なので、増やしておすそ分けするのもいいかもしれませんね。
あまり出回っている種類ではないので、珍しがられると思います。
いい香りがする花が好きな方、ちょっと珍しい花を育ててみたい方、花が咲き始めるこの時期に、お迎えしてみてはいかがでしょうか。